ペッパー、一歳前に一万台超え
2016/07/25
2016/03/10 日経産業新聞より
『ソフトバンクグループのヒト型ロボット「ペッパー」の販売台数が1万台を超えたもようだ。同社は直近の販売台数を公表しておらず、今年1月時点では「7000台超」としていた。昨年6月から専用サイトで月1000台ペースで販売し、1月末には店頭販売も始めたことを考えると順調と言えるだろう。
さらなる普及に向けた次の一手は「IT(情報技術)ジャイアント」(ソフトバンク幹部)との協業だ。他社の競争力を取り込むオープン戦略を加速する。
8日には米マイクロソフト(MS)とペッパーを活用した小売業向け接客支援サービスを共同開発すると発表した。顔認識や音声認識、人工知能(AI)などの技術を使い、ペッパーが来店客の属性に応じたお薦め商品を紹介する。
客との会話や接客履歴はMSのクラウドに蓄積。機械学習やビッグデータ分析の技術を駆使し、どう話しかけると売り上げが伸びやすいかなど接客業務を科学的に分析できるという。これに先立ち、2月には日本IBMと協業を発表。AIを組み込んだ米IBMの新型コンピューター「ワトソン」とペッパーをつないで銀行の顧客応対などのサービスを目指す。
MSとIBMは提携内容が重複するように思える。だが、ソフトバンクグループでペッパー事業を担うソフトバンクロボティクスの冨沢文秀社長は意に介さない。「様々な先進技術の中心にペッパーがいるのが理想的」と話す。
国内のソフト開発会社にもペッパー向けのアプリ開発に必要な技術仕様を広く公開しており、リクルートホールディングスなど200社超が参入済みだ。娯楽、介護支援など多様なアプリが生まれ、ペッパーの導入企業は小売りや銀行など700社に達した。』
コメント→ソフトバンクの人型ロボット「ペッパー」が順調に成長しているようだ。かつてのソニーAIBOのようなペット的扱いではなく、接客業務をこなす”従業員”的な扱いが出来るようだ。お薦め商品を客の顔色を見て選択出来るというのだから驚きだ。このまま進化すると人がいらなくなるのでは?と危惧する方もいるかもしれないが作るのは人である。人以上にはなり得ない。もし独自に動けるようになればまさに映画「ターミネーター」の世界が再現する可能性があるかも?しれない。今後のロボット業界から目が離せない。