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AI 書籍

『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること(鈴木貴博著)』を読んだら焦ってきた!

2017/10/29

ども月光っす。

最近世間を賑わせている人工知能AI
人工知能によって人間の生活を楽にしてくれるんだぁ~、へぇ嬉しいね~。
なんて呑気に考えている人も多いかと思います。

今回紹介する『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること(鈴木貴博著)』を読んだらそんな呑気なことを言っている場合ではない!という気になってしまいました。

なぜか?

それは、「AIによって2050年頃には今の仕事の90%が失われる」という衝撃の結論を出しているからです。

いったいどういう内容なのか章ごとにエッセンスをレビューしたいと思います。

第一章 仕事はいつ消滅するのか?

「2025年~2035年頃に日本の労働力人口の約49%が就いている仕事がAIによって代替されるようになる」

この恐ろしい予測をオックスフォード大学のオズボーン準教授とフレイ博士らが発表しました。

え?2025年ってあとたったの8年じゃないの?本当に?

って思いますよね。本当です。

実際身近な例だと自動運転自動車の開発があります。

自動運転はレベル1~5までの5段階で分類されており、完全自動運転つまり無人運転はレベル5になります。

これが達成出来るのが2025年頃だと言われているんです。

これによって何が起こるのか?

タクシードライバーが大失業してしまうのです!

確かに分かりやすい例です。類似する職業としては宅配ドライバー、宅急便ドライバーなども該当します。

でもなんだか自動運転のタクシーって怖くね?事故るんじゃないのかい?

と不安になる方もいるかと思います。

確かにGoogleが開発中の『グーグルカー』は二回事故を起こしているそうです。

でも一回は赤信号で停止している最中、二回目は信号が変わって動き出したときに後ろから追突された事故だったそうです。

つまり自動運転による事故としてはゼロなんです。これは現実味を帯びてきますよね。

 

他にAIやロボットによる自動化で職を失う職業としては、銀行の融資担当、スポーツの審判、工場のマシンオペレータ、人事部の給与担当、レジ係、秘書、会計士、税理士、データ入力作業員、ネイリスト、検査・検品係、ホテルのフロント、電気・電子組立工、一般事務員など幅広くリストアップされていました。

アメリカでも20年以内に47%の仕事が消滅の危機に直面するという結論が出されているのです。

特徴的なのは単純作業や事務的なルーチンワークだけでなく、知的な職種いわゆるホワイトカラーの職業をも含まれる点です。

AIによる職業消滅は近未来の出来事なんですねぇ。

 

第二章 仕事はなぜ消滅するのか?

なぜこんなにAIが急速に進歩してきたのでしょうか?

答えはディープラーニングという技術的ブレークスルーが発見されたからです。

2012年GoogleはYoutubeからランダムに取りだした1000万枚の猫の画像をコンピュータに学ばせて、猫を学習させることに成功しました。

だから何?

と思いますよね。

最も重要なのはコンピュータが自力で猫を理解した、という点です。人間が教えたのではなくコンピュータが学習したのです!

これは恐ろしいことです、はい。

 

2016年から2017年に掛けて盛り上がった囲碁のAI「アルファ碁」とプロ棋士達の戦い。

コンピュータには絶対無理と言われてきた囲碁のAI化をGoogleが実現しました。

ただ勝つだけですごいのに、なんとこの「アルファ碁」は世界のプロ棋士が思いもよらない棋譜を作ったのです!

まさに「アルファ碁」は学習によって人間を超えていったのです。

これが各専門分野で応用されたらどうなるか?

このディープラーニング技術が最も大きな仕事を失う理由ですね。

 

第三章 仕事消滅から生き延びることは出来るのか?

AIの判断力が人間を超えたら人間社会で何が起きるか?サラリーマンの人にわかりやすく言うと、ずばり管理職クラスの役職者がすべてAIの指示に従うだけの存在になる、と本書では述べている。もっと言うと課長、部長、執行役員クラスは不要で、AIと平社員だけいれば十分という形式を取っていく、と断言しています。

管理職クラスを40代以降と仮定すると、会社には入社したての25歳くらいから35歳くらいの働き盛りの平社員だけが必須で、それより上の指示層はほとんどAIが賄うというのです。確かにAIの判断が人間よりも正確ならば管理職は不要ですよね。

AIロボットは単純労働を置きかえる手段、と一般の人は思いがちですが、真に憂慮すべきは肉体労働系の人ではなく知的労働者の人たちだ、と本書では明言しています。

例えば芸術家、音楽科、ファンドマネージャー、医者、弁護士など到底コンピュータで置き換えが出来ないだろうと思われる職種がことごとくAIに置き換えられる未来予想図が紹介されていました。さぶいぼがでちゃいますよ、本当に。

 

第四章 仕事が消滅していく過程で何が起きるのか?

本書によると、『イノベーションによって既存の仕事が失われても、やがて30年後には新たな時代がやってくる』とあります。

つまり30歳の人がAIによって職を奪われた後60歳になる頃には新しい時代が来て、ひょっとしたら職にありつけるかも?みたいなことを言っていますが、それじゃ遅すぎるって話ですよね。

また、50%の人が無職になることで社会全体が貧しくなるかというとそうではなく、AIロボットによって業務効率化を達成して利益をあげた1%の資本家が大儲けする世の中が訪れるというのです。極端ですが、確かにと思ってしまいます。

では富を再分配して皆平等にすればよいじゃないか?と考える共産主義っぽい人もいるかもしれませんが、共産主義の国ほど独裁者が出現し、それこそ一部の人間だけが富を得る構図が出来やすいことを歴史は証明しています。

どうしたらよいのでしょうか?

 

第五章 不幸な未来はどう回避できるのか?

AIによって職を奪われたみじめな人類の行く果ては闇しかないのでしょうか。

ここで著者は大胆な対策を提案しています。

それは人間の代わりに仕事をするAIロボットにも人間と同等の賃金を払う、というもんです。

ようするに”AIがただで働いてくれる”という前提があるから人類は排除されてしまうわけで、ロボットにもコストが掛かるような仕組みを国が法律で規定すればすべてロボットに置き換えるという話は単純ではなくなるってわけです。

これはナイスアイデアですね。

さらに著者は支払われた賃金は国民に平等に分配すべき、と言っています。ロボットの賃金を国が管理して、それらを国民に再分配すればみな困らないって訳ですね。荒唐無稽ですが、面白い発想するなと私は思いました。

でも企業側は人件費をコストダウンしたいがためにロボットやAIによる自動化を進めたい訳ですよね?

国がこのような法律を制定して「はいわかりました」と単純に納得するとは私は思えません。相当揉めるはずです。

でも、日本の将来に少子高齢化の波が必ず来ます。そして人間の代わりにロボットを!という発想は止めることが出来ないと思いますし、そうすることで幸せになる部分も大きいと考えます。

しかし、究極的に職が奪われ人間自体が不要になってしまうようになる社会は間違っていると考えます。

ここら辺のバランスをどう考えていくか、日本国として最重要課題なのかもしれませんね。

 

第六章 未来はどうなるのか?

著者が予測する未来、2050年に訪れると言われるシンギュラリティ(AIが人間の頭脳を完全に超える日)以降に人類は毎日何をして過ごすのでしょうか。

AIロボットが稼ぐ賃金を仮に全国民に分配出来る社会が出来ていた場合、人は仕事をしなくなるはずですよね。

暇です、ハッキリ言って。

そのような人間社会において、もっとも多くの時間を費やす場所は「宴会場」だろう、と著者は予測します。

24時間続く宴会にて抜群のトーク力を持つものがこの時代の最も華やかな人生を送れる人だ、ということです。

さらにこの時代に生き残る職業?は次の五つだといいます。

芸術家、学究者、アスリート、趣味人、遊び人

なんだか古代ローマ時代を見ているようです。

ある意味歴史は繰り返すということなのでしょうか。

少なくともターミネーターのようにロボットと戦争が起きる世の中にだけはしないようにAIエンジニアは気を付けて欲しいものです。

もちろん、これは一つの予測であって事実は生きてみないとわかりません。

「私の仕事はどうせなくなるのか、ならもう適当にやればいいや」なんて思わないでくださいね。

無くなるとしたら自分には何が出来るのか?

と真剣に考えられる人間こそ真の勝ち組みです。

本当の力を見せるチャンスと前向きに受け取って明日から頑張りましょう!ここまで読んでいただきありがとうございました。

以下ご興味ある方は読んでみてくださいね(^-^)

 

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