車向け半導体、中台連合で開拓、台湾メディアテック、脱スマホへ
2016/07/25
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2016/05/13 日経新聞より引用
おはようございます、月光です。今朝は台湾半導体大手メディアテックの脱スマホ関連の記事を要約してお届けします。
★記事要約
●「低価格スマートフォン（スマホ）の仕掛け人」とされる台湾半導体大手、聯発科技（メディアテック）がスマホ依存からの脱却を加速する。
●１３日、車載向け市場開拓で中国の情報大手と提携すると発表した。メディアテックが組むのはカーナビゲーション向け地図情報の大手、北京四維図新科技企業だ。
●「車載向けの半導体は粗利益率が比較的高い。（大手自動車メーカーを顧客に持つ）四維と協力すればこの新たな市場を開拓できる」と強調した。
●メディアテックは半導体の開発・設計に特化する「ファブレス（工場無し）」業態の会社だ。スマホの頭脳となる半導体では米クアルコムに次いで２位。スマホを簡単に開発できる設計図とセットで販売する手法も考案し、新興国で低価格スマホが爆発的に普及するきっかけをつくった。
●今後狙うのは、あらゆるものをインターネットにつなげる「ＩｏＴ（インターネット・オブ・シングス）」や車載向けの半導体需要だ。
●北京四維はトヨタ自動車など世界大手の顧客を持つ。メディアテックは提携で中国の車載向け市場の開拓が加速できるとにらんだ。
★コメント
台湾のファブレス半導体大手「メディアテック」と中国カーナビ向け地図情報大手「北京四維図新科技企業」がタッグを組み車載ビジネスに躍り出る、という記事だ。スマホ減速により車載やＩｏＴ分野に進出する流れが世界的に広がっている。これは自社の強みを生かし多角化することで生き残りをかけようという自然の流れである。
著者は以下の事をふと思った。
①車載に偏りすぎていないか？スマホ同様熾烈な競争になる気がする。
②肝心の自動車メーカーだが、日本ものづくりは受け入れ体制が出来ているのか？自動車メーカーごとガラパゴス化しないように注意が必要。
③車載対応の半導体が増えると自動車価格も上がらないか？コストダウンを部品屋が背負う羽目になって苦しくならないか？
車載やＩｏＴは魅力的な市場である一方わからないことも多い。しかし、臆することなく日本ものづくり連合は戦ってほしい、そして凋落した電子デバイス産業中心に復活の狼煙をあげてほしい。変化に乗れるか、乗り遅れるか。その審判が近づいてきている。
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