シリコンバレーで情報収集、味の素
2016/07/25
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2016/05/10 日経産業新聞より引用
こんばんは、月光です。今朝は味の素のシリコンバレー情報収集拠点に関する記事を要約してお届けします。
★記事要約
● 味の素は米国のシリコンバレーに電子材料に関する情報収集を目的とした拠点を設立した。
● 味の素はアミノ酸利用の研究が結実した半導体基板の絶縁用フィルムを製造・販売しており、現地情報を電子材料の開発や販売拡大につなげる狙い。
● 絶縁用フィルムは「味の素 ビルドアップ フィルム(ABF)」と呼ばれる60~150マイクロメートルの三層構造の薄膜樹脂で、絶縁材料を2枚の保護シートで挟んだ構造をしている。
● CPU(中央演算処理装置)などパソコンの心臓部に使われており、パソコンでは過半数のシェアを握っている。
● 「顧客が多いシリコンバレーに拠点を設け、生の声を素早くとらえ、ニーズにあった開発を可能にする」
● 直近では、ABFの技術をベースに次世代の照明、ディスプレーとして注目を集めている有機EL部品の封止材料「AEF」を開発。同材料により、有機ELの製造工程の短縮と製品の耐久性の向上が期待でき、電機メーカーを中心に営業活動を強めている。
● 電子部品各社は新たな成長分野を探し始めている。その一つは車載部品だ。自動運転などでは米グーグルなどIT企業と世界の自動車メーカーが実用化に向けて競合し、協力も進めている。
★コメント
味の素の貪欲な情報収集と電子材料を代表した多角化に関する記事を紹介した。味の素といえばやはり料理に使う調味料をイメージする方が一般的だと思うが実は1960年頃から電子材料事業を開始しており歴史ある事業だ。
この記事を読んで思う、味の素ほどの優良企業でさえシリコンバレーに新拠点を設けるなど、オフラインのコミュニケーションを重視している。情報は何でもネットで手に入る、などということは詭弁なのだということがよくわかる。
そして次世代事業としてここでも”車載用”が上げられていることに注目したい!あらゆる電子材料の本命分野として注目が高い”車載”。未来カーに乗れる日はすぐにやってくる。ものづくり関係者はこの情報収集を怠ってはならない、特に非ネット情報を手に入れられるかどうかがネットワーク社会で勝ち組になるための条件だということを忘れてはならい。
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