格安スマホ国内首位、フリーテル躍進の秘密
2016/07/25
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2016/06/27 日経産業新聞より引用
おはようございます、月光です。今日は飛躍を遂げた格安スマホベンチャー企業の話題をお伝えします。
★記事要約
●スマートフォン(スマホ)の「実質0円」販売に規制がかかって以降、急速に普及している格安SIMやSIMフリースマホ。そんな市場で、設立わずか4年の国内ベンチャー企業プラスワン・マーケティングが、直近データで台数シェア1位となる快進撃を続ける。
●FREETEL(フリーテル)」ブランドで展開するSIMフリースマホの販売が好調だ。
●2月の国内SIMフリー端末市場で首位となる販売台数シェア40%超を獲得。もう一つの仮想移動体通信(MVNO)事業も、ヨドバシカメラの契約数では9カ月連続1位だ。当社は12年に4人で始めたが、4年足らずでここまで来た。
●成功の主因はスマホ端末とMVNOの両方を手がける垂直統合のモデルにある。
●参入当初の業界では、むしろ端末と回線を分離した水平分業が進むとの見方が一般的だったが、今ではアップルが「アップルSIM」、グーグルが「プロジェクトFi」という通信サービスを始めるなど、世界のトレンドは垂直統合に向かっている。
●垂直統合を選んだ一番の理由はユーザーの面倒をなくすためだ。特に日本では端末と回線をセットで買う文化がずっとあったため、両方を一緒に提供したほうがわかりやすい。
●垂直統合は資金面でもメリットがある。通信事業は最初に顧客獲得コストを費やし、時間をかけて収入を得るビジネスモデルだ。当初は大赤字になることも多い。逆に端末メーカーは一度に売り上げが立つが、その後の継続収入がない。両方を組み合わせると、その山と谷が埋まり、安定して投資もできる。
●当初は「SIMフリーのスマホはこんなに気軽に買えるのか」と思ってほしかったので、1万円を切る端末を投入した。これだけ安ければ客も手に取り、SIMフリーとは何かを知ってくれる。ここから始めて、フルラインアップをそろえていった。」
●当社のスマホは中国企業の工場で生産している。中国でモノを造る仕組みとしては、設計を基本的に受託企業側に任せる「ODM」(委託者ブランド生産)が一般的だが、我々の手法は、設計と品質基準の設定は自社で行い、部材調達や組み立てにも細かく口を出す「JDM」(共同開発生産)だ。
●何より重視しているのが、利用者の声をしっかり聞くことだ。以前は匿名掲示板の「2ちゃんねる」に自ら書き込んでいたこともある。さすがにそれはやめたが、今でもツイッターなどで利用者とコミュニケーションを取り続けている。
●必要なコストはしっかりかける。例えば、サポートセンターを海外に移転すればコストダウンできるが、当社は常に社内に置き、今後もスタッフは増員していく。回線容量も毎月欠かさず増強し続け、通信品質を維持していく。「釣った魚に餌をやらない」ようなまねは絶対にしない。利用者のニーズに応えた「日本品質」の製品・サービスを提供し続けるのが、我々の使命と考えている。
★コメント
スマホ端末とMVNOの両方を手がける垂直統合と顧客要求を真剣に考えたサービス及び端末により爆発的にシェアを伸ばすベンチャー企業プラスワン・マーケティング。設立四年とは恐れ入った。
製造は中国メーカーで 「JDM」(共同開発生産)という生産形態を取ることで所望の仕様を作っていく。
誰でも出来そうに見えてしまうビジネス展開に畏怖の念すら抱く。
著者は結構前からSIMフリー端末を使っている。(このブログも)SIMフリー端末を使って書いている)やはり最初に苦労するのは設定だった。端末と回線開通を両方やってもらえるのは嬉しい。目の付け所は素晴らしい。
日本ものづくりにもこういうベンチャー企業がもっと育てばいいと考える朝であった。
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