IoT時代の人材育成(上)第4次産業革命到来、めざすは「技術者5.0」
2016/07/25
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2016/06/14 日経産業新聞より引用
おはようございます、月光です。 今朝は技術者5・0!に関する記事を紹介します。
★記事要約
● 日経ものづくりではデジタル化への対応力とグローバル化への対応力、イノベーション創出力を兼ね備えた人材を「技術者5・0」と位置付け、今後製造業が目指すべき人材像として提案する。
●ものづくりの急激な変化に技術者教育が追いつかない。多くの企業が同じような課題に直面している。
●象徴がものづくりの「デジタル化」への対応だ。例えばIoTや「インダストリー4・0」に対応する成長戦略を打ち出すメーカーは多いが、肝心の技術者をどう育成するのか悩んでいる企業が多い。
●こうした状況に危機感を持ったメーカーは、技術者を社外の研修に派遣してIoTやビッグデータ関連の知識を身に付けさせようとしている。
●もちろんデジタル化だけが、メーカーの人材育成の悩みではない。08~14年の1ドル=100円を切るような円高を背景に、多くの企業はグローバル化を加速してきた。
●コスト競争力を高めるため生産拠点を相次いで海外に移管する動きに加え、海外に製品開発の機能を移管するメーカーも増加。国内市場が低迷する中、欧米や成長している新興国の市場を開拓する力を高めようとした。
●海外で成功する製品を開発するには、現地市場に対する理解を深める必要がある。そのためには海外で現地の事情をよく知る技術者を採用して育成することが欠かせない。開発は国内が中心で、海外拠点には主に日本の技術者を派遣して現地市場に対応するという、旧来型の開発体制では成功が難しくなっている。
●さらに最近では、グローバルな企業の合従連衡も進んでいる。DMG森精機のように日本とドイツの機械メーカーが経営を統合するケースも目立つ。
●新たな段階に入ったグローバル化に対応する技術者の育成は急務になっている。
●デジタル化とグローバル化が加速する中で、多くの企業が求めているもう1つの人材が新たな価値を生み出すイノベーションの担い手だ。
●デジタル化で以前は考えられなかったような新しい機能を製品に付加できるようになった。例えば自動車では、米テスラモーターズの電気自動車「モデルS」のようにソフトのアップデートで、自動緊急ブレーキ機能や高速道路での自動運転機能を実現できるようになってきた。
●もはや従来の商品の延長線上で改良を考えていくような手法では革新的な製品を生み出す新勢力に対抗するのは難しい。そう考えた多くのメーカーはイノベーションを実現する人材の育成に本腰を入れ始めている。
●インダストリー4・0では求められる技術者の人材像も変化してきている。現在、多くの製造業の人づくりで最大の焦点となっているのが、第4次産業革命への対応を主眼とした、ものづくりとITの双方に通じたデジタル人材の育成である。
●「デジタル化への対応力」「グローバル化への対応力」「イノベーション創出力」を兼ね備えた人材を技術者5・0と位置付け、今後製造業が目指すべき人材像として提案する。
★コメント
技術者5.0とは 「デジタル化への対応力」「グローバル化への対応力」「イノベーション創出力」の3つを兼ね備えた人間。これが新しいものづくりの世界の勝ち組である、と日経ものづくりは提案している。
では具体的に何を学ぶと技術者5.0にアップグレード出来るのか考えた。
まず 「デジタル化への対応力」だが簡単に考えると今までIT技術と縁の無かった分野の人がITの勉強をする、ということだろう。どんなITかは各自異なるので独自に考える必要がある。
次に「グローバル化への対応力」だが一番いいのは海外赴任して現地で仕事をすることだろう。か、実際望んでも中々出来ないだろう。ならTOEICを勉強すればグローバルな人材かというとそれも変だ。本質は現地の人間の感覚を養うことにあるため国内に引きこもっている技術者には難しいテーマだと考える。
最後に「イノベーション創出力」である。イノベーションとは異なる分野を合わせた時新たなアイデアを創造することを意味する。一番いいのは社内でも社外でも異文化交流を経て新規事業を考えることだと著者は考える。大企業こそイノベーションし易いはずだが実際には自部門内だけの引きこもりが多い。まずは社内でオープンな議論をする場が必要ではなかろうか?
かつて大前健一氏の著書で今後グローバル人材に必要なスキルは「finance」「IT」「English」の3つだと語られていた。この3つにイノベーション力を加えたらあらゆる分野で勝ち組になれるだろう。
前向きに自己啓発したい、そんな気になる記事であった。
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