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日経産業新聞

誕生早まった「ザウルス」、シャープ端末サポート終了

2016/07/25

2016/03/31 日経産業新聞より

おはようございます、月光です。今朝は爽やかな天気。3月最後の日、仕事の区切りをすっきり付けたいですね。 今日のトピックスは以下です。”誕生早まった「ザウルス」、シャープ端末サポート終了”

『シャープは1993年に発売した携帯型情報端末(PDA)「ザウルス」の電話サポートサービスを31日で終了する。通信機能を備え、メールの送受信のほかゲームや音楽をダウンロードできるという端末は、現在のスマートフォン(スマホ)を先取りしていた。 PDA市場はソニーなどもこぞって参入したが、携帯電話の高機能化が進むのに伴い、2008年にザウルスの開発を終了した。累計出荷台数は200万台以上。米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」などが普及した今も根強いファンがおり、電話サポートには月に数十件の問い合わせがあるという。 シャープはアップルとPDA「ニュートン」を共同開発した実績もある。ザウルスやニュートンを開発した奈良事業所(奈良県大和郡山市)出身のOBは語る。「当時の辻(晴雄)社長は事業所を視察しても主力の複写機事業への関心は低く、ザウルスやニュートンのことばかり質問していたのを覚えています」 シャープペンシルや電卓など数々の世界初となる商品を生み出してきたシャープ。時代の先を行く姿勢から、前身の社名である早川電機工業をもじって「早まった電機」といわれることもあったという。 シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業からの買収提案を受け入れて、国内の大手電機メーカーとして初めて外資の傘下に入る。この経営判断は後世に残る英断となるのか、「早まった」と後悔することになるのか。遠くない将来、答えは明らかになる。』

★コメント

誰もが一度は聞いたことがあるシャープの「ザウルス」。PDA端末の先駆けとして今から23年前に発売された。当時はインターネットはほぼ普及しておらずネットワーク環境は整っていなかった。それゆえ音楽やゲームのダウンロード環境も整っていなかった。携帯電話よりむしろPHSやポケベルが主流だった記憶もありiPhoneどころか携帯より先を行っていたことになる。爆発的ヒット商品を開発するにはインターネットのようなインフラ整備が必要な場合があることが「ザウルス」の教訓だ。先を行き過ぎたが故にヒットしなかった商品を掘り起こし、現代版で復刻させる部門があってもいいのではないか?と著者は考えた。


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