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日経産業新聞

TDK、ハイレゾ対応、ノイズ除去フィルター

2016/07/25

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2016/05/13 日経産業新聞より引用

おはようございます、月光です。今朝はスマホ、タブレットのハイレゾ音源対応デバイスの話題を要約してお届けします。

★記事要約
●TDKが11日発表したノイズ除去フィルターは、CDより高音質のハイレゾリューション(ハイレゾ)に対応している。

●フィルターの役割は誤動作などの原因となる電磁ノイズをなくすことだが、従来品は音質の劣化を伴った。

●フィルターの磁性材料「フェライト」の組成を工夫し、劣化のもとになるひずみの値を10分の1に抑えた。

●スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)での採用を狙う。

●音を出すICからスピーカーやイヤホンまでの間に置いて使う。

●今月すでに国内で月600万個の生産体制を整えたといい、期待の大きさを物語る。

● フィルターによって音質が劣化する課題はわかっていた。音声信号が変質し、音がひずんでいた。ただ、従来のスマホでは問題にならないレベルだった。

● フェライトは酸化鉄を主成分に粉末を焼き固めてつくる電子素材で、電気を通さない性質などを持つ。

●TDKは1935年、フェライトの活用を目的に生まれ、創業者の斎藤憲三氏らが工業化を先導した。

● 電子部品メーカー各社はハイレゾ対応の製品の開発に注力している。日本ケミコンは音質にこだわったオーディオ機器向けのアルミ電解コンデンサーを「MELODIO」の商標で販売。日本電波工業は世界最高水準の低雑音特性を実現した水晶発振器を開発、高級オーディオ機器などへの採用を見込んでいる。

★コメント
スマホで高音質なハイレゾ音源が聞ける日も近そうだ。著者は近所の電気屋でハイレゾ音源対応プレーヤーを高性能ヘッドホンで聴いた事があるが、あれは確かに欲しくなる。同じ曲でも臨場感が違う、特にLIVE系の音楽は尚更違いが引き立つ。「音楽なんて音が聞こえりゃいいよ」と考えている方は一度聴いてみるといい。今回お届けしたTDKの努力が実を結ぶのも自明に感じるだろう。

さて、磁性材料の「フェライト」だが 酸化鉄を主成分にコバルトやニッケル、マンガンなどを混合焼結したものでセラミックスの仲間である。 東京工業大学の加藤与五郎博士と武井武博士が発明した日本発の材料である。

この古き良き材料には未だに未知の可能性があるということだろう。また、材料開発とは長い時間とノウハウが必要なのだ、ということも分かる。”容易に真似できない技術”これが日本ものづくり再興のキーワードだ、シンプルに難易度が高い。

著者もハイレゾ音源を聞きながら新たなものづくりのアイデアを夢想したい、そんな朝だった。

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