超スマート社会に足りない日本のデータ分析教育
2017/02/15
ども~月光っす。
毎日のように最新記事が飛び交うIoTやAI。仕組みが優秀でも重要なのは使いこなせるか?ですよね。
この”使いこなせる人”が日本には少ないようです。何故なのでしょうか?
一言で言うと『数理的な知識や分析の教育が足りない』ということだそうです。
単純に理系が少ないという意味ではなく、文理隔てなくデータ分析力という力が必要なのにそれを補う教育をして来なかったということだそうです。
IoTやAIを作るのは理系出身者がほとんどだと思いますが使うのは全員です。
ましてやいまの子供達にとってはそれが当たり前の環境になることでしょう。
それを危惧してか2020年より小学校ではプログラミング教育が必修になったり、大学に研究拠点を増やしたりしています。少し遅かったのでは?と心配になります。
せっかくの便利ツールを使いこなせないのは損ですよね。
逆にIoTやAIに詳しくなるだけで一歩先に行けるわけですからチャンスと見ることも出来ます。この機を逃さず時代の波になりたいですね。
AI運用、国内教育に遅れ―データ分析の人材増やせ(サーチライト)2017/02/15 日経産業新聞
文部科学省の科学技術白書の2016年版に、こんな話が書いてあった。「もはや技術の革新では足りない」。人工知能(AI)やあらゆるモノがネットにつながる「IoT」がいくら進んでも、それを使う側の人材が国内にほとんどいないという現実がある。
少し古いデータだが、米国のコンサルティング会社によると、04~08年の間に日本でデータ分析を学んだ人材は平均して毎年5・3%ずつ減少しているという。隣国に目をやると、中国は毎年10・4%と高い成長を続けている。08年の卒業者総数は約1万7500人で、日本の約3500人よりはるかに多い。
「日本はデータ分析教育が遅れた」。ロボットやセンサーなどのデータ取り扱いに詳しい東京大学の石川正俊教授はこう指摘する。ビッグデータやAIなどを有効活用するには、数理的な知識や分析が「文系理系を問わず不可欠だ」と主張する。
東大に「数理・情報教育研究センター」がこのほど発足した。文理を枠を飛び越えて数理学を教えるのが目的だ。統計学や情報学の講座を全学部生に提供する。他にも京都大学や滋賀大学などの5大学でも同様のプロジェクトが進む。
国内では、第3次AIブームを受け莫大な予算で次々と研究拠点が整う。だが作られるAIが優秀でも、運用する人がいなければただの置物だ。駒木文保センター長は「学生が統計や数学をツールとして活用できるようにしたい」と話す。
「(AIやIoTが浸透した)超スマート社会を生きるのは今の子供たちである」。科学技術白書の第1部でこう記している。技術の果実をどう次の世代に手渡すか。文理を超えたデータ分析教育は一部の大学だけでは足りない。真剣に考えるべきだ。