磁性と高速制御の両立が可能な磁性半導体が開発、理研
2017/03/28
どもども~月光っす。
日本のものづくりの根幹を支える基礎研究開発で新しい発見があったようです。
磁性元素を添加しなくても磁性の性質を示す物質が発見されたとのこと。
その名は酸化亜鉛。
磁性半導体というのは簡単に言うと不揮発な記録と高速動作が可能なトランジスタ、といったところです。
従来は高速動作のトランジスタと不揮発性メモリは別々の素子として作られてきました。
これを一つにするために半導体を流れる電子自体に、電源を切っても保たれる磁性を持たせた「磁性半導体」による、不揮発かつ高速なメモリの作製が提案されました。
この磁性半導体は一般に磁性体を添加して作られるのですが、この磁性の性質が伝導電子を邪魔して高速動作を困難にさせていました。
なので磁性体が邪魔だったんですね。
そこで今回磁性体を使わない磁性半導体が発見されたのです。こんなことが出来るんですね。探せば見つかるものです。
関連記事によると
「電子同士の反発のみを利用して非磁性半導体の酸化亜鉛の伝導電子に磁性を持たせることができることを発見」したそうです。
詳細は以下参照下さい。
日本の材料研究開発はまだまだ世界トップクラスです。これをいかに早く量産化、商品化に結び付けるかが重要です。
研究機関、企業、大学が連携して新規材料を新規事業に結び付けるサイクルを加速したいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。