キレキレの音、振動板にグラフェン採用
2016/10/04
ども月光っす。
今日は最新ヘッドホンの記事を紹介します。
高いヘッドホンっていい音しますよね。理由は色々ありますがヘッドホンの振動板をより均一に振動させることが今回カギらしいです。
文字通りのGraphene(グラフェン)
日経産業新聞より要約
○日立マクセルが8月25日に発売したヘッドホン「Graphene(グラフェン)」は、その名の通り炭素で構成するグラフェンを用いた製品だ。
○ダイヤモンドよりも硬いとされるグラフェンを振動板にコーティングして、ひずみの少ないクリアな音の再生を実現した。
○2013年の開発着手から複数の材料の検討を経てこの素材にたどり着いた。
○新製品は耳の穴に差し込む「カナル型」のヘッドホン。CDよりも高音質なハイレゾリューション(ハイレゾ)音源に対応している。市場想定価格が税別8980円と税別1万1800円の2品種。
○日立マクセルが振動板に注目したのは、電気信号を音に変換する要となる部品だからだ。オーディオ機器から送られる電気信号に合わせて振動板が動き、空気を震わせて音を生み出す。
○必要なのは電気信号に遅れずに素早く均一に動くこと。素早く動くためには軽い素材が適している。ただし柔らかすぎると均一に動かず、音源に含まない音が発生してしまう。軽さと硬さとの両立が求められるのだ。
○他社はチタンやアルミニウム、マグネシウムなどでコーティングした振動板を実現していた。
○ダイヤモンドをPET上にコーティングする技術はまだ確立されていなかった。ダイヤモンドと同じ炭素からなるグラフェンであればコーティングが可能という。
○「キレキレの音が出る」。再生周波数帯域の上限が従来品の40キロヘルツから70キロヘルツへと高まっていたのだ。70キロヘルツを実現できているメーカーは世界でも多くない。
○調査会社のGfKジャパン(東京・中野)によると、国内のハイレゾ対応ステレオヘッドホンは急成長を続けている。2013年に比べた販売金額は15年に約3倍に増えた。
○ステレオヘッドホン全体に占めるハイレゾ対応品の比率も徐々に高まっており、13年に金額ベースで5%だったが、15年には13%に上昇した。
新規材料導入の勇気に賞賛
グラフェンとは何か?
簡単に言うと炭素原子の六員環(六角形状の結合)が二次元的に広がった状態の物質だ。
参考サイト「未来の新素材グラフェンとは!?」(NAVERまとめより)
太陽電池、バッテリー、半導体、ディスプレイをはじめ強烈なポテンシャルを持つ新素材として注目されている。
今回はヘッドホンの振動板に用いたところが新しい。様々な試行錯誤を経てグラフェンに辿り着いた日立マクセルの技術者は偉い!
ダイヤモンドがPET上に形成できないならグラフェンでいけるのでは?と考えた発想は天才的と賞賛したい。
やや興奮気味に書いたが、こういう多面的な発想が大企業になるほど難しいため今回の成果は素晴らしいと素直に褒めちぎりたい。
ハイレゾ音源は個人差があるため人によっては良さが伝わらない恐れがあるがわかる人にはわかる、いいんですそれで。
こんな開発が次々にされると日本ものづくりも活性化する気がする。続報にも期待したい。
ここまで読んで頂きありがとうございます。