「世界を変える100の技術」を読んでへぇと感じたこと
2016/11/18
ども月光っす。
今回は「世界を変える100の技術」という書籍を紹介します。
本書は2017年に大きく羽ばたく技術や最先端技術を100項目も紹介する本です。ものづくりに関わる人なら読んで損はないと思います。
私が思わず『へぇ』と言ってしまった技術やコメントを紹介します。
目次
目次は以下です。
一章 すべてが変わる
二章 交通が変わる
三章 住まいが変わる
四章 医療が変わる
五章 産業が変わる
六章 危険から守る
七章 もっと速く、もっと便利に
八章 今なお残る課題を見極める
どれも気になる内容ばかりですね。
特に気になった技術
007 ひずみなし音声強調
→音声認識が進化、ディープラーニングとの組み合わせで精度向上。騒がしい環境でも音声が聞き取れるかを競う国際大会『CHiME-3』というのがあるらしい。
008 においセンサー
→健康管理で活躍期待。呼気から癌などの疾患を把握する。がん探知犬という犬がいるらしい。
009 生体埋め込み機器
→脳の中に長さ3mmくらいの基板を埋め込み刺激を与える。怖いっすねー。
010 半身麻痺でもこげる車椅子
→身体に麻痺があっても一方の足が僅かでも動けば動ける車椅子、歩行が困難な人には優しい技術ですね。
012 VR(仮想現実)
→PSVRで盛り上がりを見せるVR(仮想現実)ですが本書では水道橋の工事現場に応用する事例が紹介されていました。無限の可能性がありそうです。
013 AR(拡張現実)
→ポケモンGOで一躍有名になった技術ですね。実際に存在する店舗に存在しない商品を並べたりとビジネス展開の事例が提案されています。
017 自動運転ソフトウェア
→未来の車の性能はソフトウェアが決めるようです。コンピューターに経験を積ませることでソフトウェア自体を賢くすることが出来るそうです。
019 走行中給電
→EV普及の鍵になる技術になりそうです。走行中に給電出来れば蓄電池が小型に出来、軽量化や低価格化が可能になるそうです。凄いですね。
022 大深度地下トンネル掘削
→東京外環道の地下40メートル下で東名高速道と関越自動車道をつなぐトンネル工事が進められていることをご存知ですか。私は知りませんでした。
026 再利用可能ロケット
→ロケットが再利用出来る日が近づきつつあるようです。しかも、Amazonやテスラモーターズという有名企業の経営者が乗り乗りで計画しているそうです。夢のある技術ですよね。
035 ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
→エネルギー収支ゼロの住宅が増えていくそうです。2020年に80%まで高めることを積水ハウスは目標にしています。
036 建材一体型太陽光発電
→外壁に有機薄膜太陽電池を用いたり、ガラス一体型の太陽電池を開発したりと屋根以外のスペースで発電出来るようになりそうです。
042 再生医療
→すでに3製品が自己細胞由来の再生医療製品として認められているそうです。
皮膚を再生⇒「ジェイス」
軟骨を修復⇒「ジャック」
心不全に用いる骨格筋由来⇒「ハートシート」
他にも様々なプロジェクトが進行中!
044 動物で人の臓器を生成
→動物の受精卵を使って人の細胞を作るという映画みたいな話が研究されています。倫理的な課題がありそうですね。
047 マイクロニードル
→注射しないで薬剤を皮膚に注入出来る優しい技術です。応用範囲広そうですね。
051 農業ドローン
→産業用無人ヘリコプターに取って代わるのは必至ですね。マルチスペクトルイメージセンサーとのコラボでアグテックに革命が起きそうです。日本こそ注目すべきです。
060 ドローン配達
→やはりドローン!マンションのベランダに荷物が届くようになるのはあと三年か?すぐですね。「ロボネコヤマト」というサービスが面白そうです。
065 高齢者見守りシステム
→居室に小型センサーを設置し高齢者の生活情報を24時間監視するサービスが本格化しそうです。遠方に両親がいる人は親孝行だと思ってご検討を!「やさしい手」がシステム提供開始したそうです。
068 防犯カメラ
→被写体の振動状態から攻撃性やストレスなど精神状態を自動解析し罪を犯しそうな人を割り出すシステムが開発中とのこと。
078 AI(人工知能)
→毎日のように新聞紙面を賑わせているキーワードですね。本書では『機械は人の仕事を奪うのか』について議論されています。あと50年位は平気そうですが孫の代になったらやばそうです。
080 子供向けプログラミング言語
→2020年から小中学校でプログラミングが必修になりますね、親も先生も大変になりそうです。本書では子供向けプログラミング教室やソフトウェアの紹介がされています。
「スクラッチ」「マインクラフト」「スウィフトプレイグラウンズ」の3ソフトウェアはよく覚えて置いて下さい。
087 不揮発性メモリー
→「スピン注入型磁気メモリー(STT-MRAM)」「抵抗変化型メモリー(ReRAM)」等の実用化が進みそうです。
089 量子コンピューター
→「0」と「1」で表現するビットを扱う既存コンピューターに対し、「0」と「1」の重なり合った量子ビットという単位を扱う量子コンピューターが発展しそうです。
094 5G/ネットワークスライシング
→2020年の商用化を目指しているとのこと。キーワードは「超高速大容量」「超多数同時接続」「超低遅延」、また自動運転で用いるIoTを想定した仕様になるそうです。
097 EVのためのポストリチウム電池
→安全性の高い全固体電池が最有力、2020~2025年実用化目標はEVの普及を見込んだものです。
夢広がる未来
この書籍を読んで未来が明るく感じました。ものづくりの活躍の場はまだまだいくらでもありそうです。
AIの進歩で人間が機械に置き換わっていくことを想像してましたが、それを作るのは人間ですまだまだ負けてませんよ。
人にとって優しい技術、これが2017年以降ものづくりのキーワードになると確信しました。前向きに未来を楽しんでください。
ここまで読んで頂きありがとうございます。