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日経産業新聞

JDIの液晶に掛ける覚悟を刮目して見よ!

2016/12/05
どもども~月光っす。
日本ものづくりの外側で盛り上がる有機ELディスプレイ産業、このまま液晶は消えてなくなるのか?と、思っていた矢先に今回の記事が出ました。情報共有したいと思います。

負けぬ液晶磨く、対有機ELでJDI、折り曲げOK、2枚つなぎ見開き型。

2016/12/05  日経産業新聞

以下記事要約です。

○ジャパンディスプレイ(JDI)が液晶パネルの技術革新に挑んでいる。

○画面を折り畳んだり曲げたりできる機能を新たに開発。

○高精細さや省電力といった基本性能でも液晶の強みを伸ばし、顧客のスマートフォン(スマホ)メーカーが有機ELへシフトする流れを引き戻す。

○自信の裏には同社の液晶パネルの技術革新がある。今夏発表した4辺のフレーム幅を1ミリメートル以下に抑えた液晶パネル「フルアクティブディスプレー」。バックライトを手掛けるミネベアなど取引先と技術を持ち寄って共同で開発した。

○パネルを2枚組み合わせれば大画面の動画を楽しめる見開き型の新しいデザインのスマホとして提案する。

○見開き型は既に中国の主要スマホメーカーが採用を決め、来夏発売の新モデルに搭載するために端末開発を始めた。

○2枚だけでなく3枚でも組み合わせ可能で、どのメーカーでも似たり寄ったりのスマホの外観を一新することが期待されている。

○さらにガラスを用いる通常の液晶では不可能とされた折り曲げられる液晶パネルも開発した。プラスチック素材のフィルムに薄膜トランジスタや液晶素材、カラーフィルター、偏光板などの液晶パネルの構成要素を形成。スマホや車載向けの用途を開拓する。

○足元では、韓国サムスン電子が主導する有機ELパネル陣営はスマホメーカー側の期待に応えられていない。韓国LG電子や中国パネルメーカーも量産準備を進めるが、安定供給できるのはサムスン1社。

○サムスンは自社スマホ向けに優先供給しており、他社への供給量は限られる。中国スマホメーカーの成長株OPPO(オッポ)などはパネルが足りずにJDIに急きょ数千万枚単位で発注したほどだ。

○さらにコストの問題もある。現時点で有機ELパネルの価格は液晶の2倍といわれ「コストに見合うほどのスマホ性能の向上は期待できない」(スマホメーカー幹部)とささやかれる。

○液晶か有機ELか――。ディスプレー業界を悩ませ続ける難問に答えはまだない。勝敗の行方が見通せない今、JDIは液晶の強みを徹底的に磨く道を選んだ。

○見開き型となるフレーム幅の細い液晶パネル「フルアクティブディスプレー」は開発当初、暗号名の「XOディスプレー」と社内で呼ばれていた。「XO」とは「EXCEED OLED」(有機ELを超えろ)。そこには液晶で有機ELに打ち勝つというJDIの覚悟がにじんでいる。

覚悟とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ! (ジョジョの奇妙な冒険 第五部ジョルノジョバーナ氏談)

JDIの覚悟の逸品を刮目してみましょう。有機ELはその輝度、低消費電力、柔軟性などで液晶より優位という地位を手に入れました。

しかし、量産性、コストという点ではまだまだ液晶には及びません。有機ELっぽい特性を液晶で実現出来たら・・・。

そんな強い思いと液晶への覚悟が不可能を可能にしたようです!

ガラス基板を、プラスチック基板に替えることで折り曲げられたり。2枚3枚と繋いだりかなり柔軟性があがったそうです。

既に中国スマホメーカーに搭載が決まっているため今後が楽しみですね。

iPhoneが次の世代で有機ELディスプレイ化を決めていますがその次はまた液晶に戻る可能性もあるのでは無いでしょうか?

他国に追従を余儀なくされそうになっていたJDI、あえて液晶を進化させたその判断と覚悟は今後日本ものづくり全体にも影響を及ぼすことでしょう!

陰ながら応援したいですね。

ここまで読んでいただきありがとうございましまた。

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