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日経産業新聞

ゲーム感覚で業務改善、ディスコ、プレゼン1分間「熱闘」

2016/07/25

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2016/05/30 日経産業新聞より引用

おはようございます、月光です。今朝は半導体製造装置大手のディスコから業務改善活動に関する記事をお伝えします。

★記事要約
● 半導体製造装置のディスコが業務改善活動にゲームの要素を大胆に取り入れている。

●改善策を1分間のプレゼンテーションにまとめ、発案者同士がアイデアを戦わす。観客の社員が審査する。

●生産性向上は企業の共通課題。社員が楽しめるようにし、改善案づくりが職場に定着している。

●ディスコの本社ビル(東京・大田)の6階にある大部屋は社内で「PIMコロシアム(闘技場)」と呼ばれる。PIMは「パフォーマンス・イノベーション・マネジメント」の略。

●各チームに与えられた時間は1つのテーマで1分。職場での課題をどう変え、どんな成果があったか。交互に4つのテーマを説明する。

●良かったと思うチームに観客席の社員が備品の購入や経費精算などに使える社内仮想通貨「ウィル」を賭ける。

●勝利チームにはウィルの報酬があり、観客には掛け金に応じて配当する。

●業務が近い部署ごとに分かれて10ある「PIM推進委員会」がそれぞれ毎月開く。

●経理部では毎朝3~4人がグループで集まり、15~20分間、前日の業務で気づいたことを報告し合う。全体でも週2回、1時間程度集まって議論する。面倒そうだが、「うちの会社では普通」。バトルに刺激づけられ、PIMの「ネタ探し」は社員の日課ですらある。

●2003年にPIMを導入した当初は各部門の責任者が発表していたが、「社長が発表の場を欠席すると緊張感がなくなった」。社員の関心を呼ぶため今の形にした。


★コメント
実にユニークなアイデアだと思う。業務改善活動はメーカーのみならずあらゆる業種に共通の課題であるがアイデアを出すモチベーションがいまいちなところがある。

確かに生産性向上により自社の利益が上がれば間接的には自身の給与も上がるはずである。しかし、実際にはそんな風に考える社員は稀だろう。ただの雑用程度にしか考えないのが普通である。

ディスコの PIM(パフォーマンス・イノベーション・マネジメント)は以下の点で優れている。
①グループでアイデア出しをさせ報告させる。
②仮想通貨ウィルを賞金としている。
③観客(この場合は社員)に掛けさせることで観る方も楽しめるようにしている。

仮想通貨を経費購入に使わせる点は秀逸である。

今後の日本ものづくりを盛り上げるかどうか、猛烈な他国の強者に倒されるか、それは社員ひとり一人が考えねばならぬ問題である。

ディスコの例にあるように”社員のモチベーション”を上げれるかどうかは企業にとって最重要課題である。頭を柔らかくして対応されたい。


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