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日経産業新聞

ジャイロセンサー、電力半分、ローム子会社、スマホ普及機向け

2016/07/25

2016/07/20 日経産業新聞より引用

おはようございます、月光です。今日はスマホ普及機向けジャイロセンサーの記事を紹介します。

記事概要

●ローム子会社のセンサーメーカー、米カイオニクス(ニューヨーク州)はものの回転速度を測るジャイロセンサーで、消費電力を一般品の半分にした。

●ものに働く慣性の力を読み取る回路を小さくした。同センサーは消費電力が大きく高機能スマートフォン(スマホ)への搭載にとどまっていたが、普及価格帯のスマホにも搭載を広げる。

●ロームグループは角速度センサーとも呼ばれるジャイロセンサーのほか、加速度センサーや気圧センサー、地磁気センサーといった「動きを検知する」主要センサーを手掛けている。高機能化するスマホなどへの商機を狙ってきた。

●普及機のスマホなどは現在、ものの速度変化を検知する加速度センサーでジャイロセンサーを代替している。実際にジャイロセンサーを搭載すれば、ゲームやナビゲーションの精度が高まる。

●回転する物体は動くと「コリオリ力」と呼ぶ慣性力が生じる。ジャイロセンサーはMEMS(微小電子機械システム)で重りを動かしコリオリ力を生じさせ、電気信号に変換する。

●新製品はコリオリ力の読み取り方を従来品と変えることで電気信号の増幅回路が小さくても回転速度を検出できるようにし、消費電流を一般の1・2ミリアンペアから0・6ミリアンペアに半減させた。

●センサーは1秒間に最小で128分の1度から、最大で2048度の範囲までの回転速度を検出できる。

●従来のジャイロセンサーは加速度センサーの約10倍という消費電力がネックになり、バッテリー駆動時間を延ばしたいスマホやウエアラブル機器に大きく広がっていない。

●カイオニクスはスマホなどへの搭載を広げるとともに、ジャイロセンサーが欠かせないドローンなどでの採用も目指す。


コメント

ジャイロセンサーは高級機スマホのみに搭載されていて、普及機は加速度センサーでその役割を代替していたとは、初めて知った。

MEMSの世界のことは詳しくないが消費電力半減とは凄い成果だと感じる。

今後IoTや自動運転など用途は無限だ。 一昔前はMEMSセンサーは近未来の技術だと思っていた。いつの間にか身の回りに存在している、技術の進歩の速さは凄まじい。

更なる改善に新しいアプリケーションを加えイノベーションを興す企業が日本から生まれることを期待する。

※ジャイロセンサーの解説は以下を参照

いまさら聞けないジャイロセンサー入門(EDNJapan)

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