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日経ビジネス

材料が入手困難?ならその材料を使わずにものづくりすればいいという日本メーカーの意地に感動!

2017/02/13

2017/02/13
ども~月光っす。
2017.02.06号の日経ビジネスの特集『元素が買えない』を読んで勇気を貰いました。
以下記事要約と個人的感想を書いてみました。

『この元素無しには高品質な製品は作れない』
そんなことが最先端製品にはよくあります。
もしその元素が入手困難になるとしたらメーカーはどう対処すればいいのでしょうか?

以下三つの事例が紹介されていました。
(1)2010年レアアースショック Dy(ジスプロシウム)高騰-大同特殊鋼の挑戦

  1. 何故入手困難になったの?
    →産地9割の中国が尖閣諸島で揉めたとき輸出制限をしたからです。
  2. 何が困ったの?
    → Dy(ジスプロシウム)はNd(ネオジウム)を原料にした強力な磁石の添加剤に使われています。ハイブリッド車の心臓部駆動モーターに使われていたため困りました。
  3. どうやって乗り越えたの?
    →大同特殊鋼が『熱間加工』という製造方法を事業化し磁石結晶サイズ微細化を成功させました。ジスプロシウムはそもそも結晶サイズを微細化するための添加剤でしたのでこの製造方法により不要になりました。ちなみにこのとき大同特殊鋼は業界四位、一発逆転ですね。

(2)2003年ニッケルショック Ni(ニッケル)高騰-住友鉱山発想の転換

  1. 何故入手困難になったの?
    →フィリピンの環境規制により生産停止が相継いだため価格が高騰しました。
  2. 何が困ったの?
    →電気自動車やハイブリッド車に用いる電池が高くて作れなくなる事態になりました。
  3. どうやって乗り越えたの?
    →住友鉱山が「HPAL」という技術を使って”捨てられた鉱山”から効率的に採取しました。含有率を1%から55%まで高めたそうです、物凄いですね。

(3)2012年ヘリウムショック He(ヘリウム)を使わない高温で強磁場を得る、三菱電機、匠の技

  1. 何故入手困難になったの?
    →超電導を用いた医療機器の需要が伸びましたがヘリウムのガス田が限られているため価格が高騰しました。
  2. 何が困ったの?
    →MRI(核磁気共鳴診断装置)などに使われる超電導材料、これを冷やすには液体ヘリウムが必要です。これが使えない事態になりました。
  3. どうやって乗り越えたの?
    →液体ヘリウムの沸点-269℃より”高温”な液体窒素(沸点-196℃)でも超電導現象を維持できる特殊な金属線材を三菱電機が開発したそうです。ポイントは線材で作るコイルの厚さ、巻きばらつきだそうです。こちらは2021年に事業化するようです。

どの事例もプロジェクトX並みのドラマがあったことでしょう。各元素にはそれぞれ固有の特性があり基本的には置き換え不可能です。でもシステム全体を見直すことで同じ目的を満たすことが出来る、という事実は忘れてはならないことだと感じました。

これからも困難を退け新たな製品を作りたい、そんな勇気を頂いた記事でした。

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