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日経産業新聞

日系ディスプレイ技術、JDIに結集

2016/12/22
ども~月光っす。
今回はディスプレイメーカーの再編に関する記事を紹介します。

日立、ソニー、東芝の液晶パネル部門が合併して出来たジャパンディスプレイ(JDI)がソニー、パナソニックの有機ELパネル部門合併会社のJOLEDを子会社化するそうです。

シャープ以外の日本ディスプレイメーカーが集約した形になりますね。

これで韓国、中国メーカーに対抗出来るのか?問題はそんな簡単ではなさそうです。

過去の悪しき伝統、慣習を一つに出来ない限り日本ものづくりの一角ディスプレイ事業は潰れて無くなると私は確信しました。

技術力以外で負けることほど技術者にとって悔しいことはありません。社内文化の変革こそが日本ものづくりの復興に必要な要素だと考えます。

各社から集まった技術者のトークが興味深い記事でした。

 

Jディスプレイ、JOLED子会社化発表、同舟4年、遠い融合、パネルの「灯」残せるか(NewsFocus)
2016/12/22  日経産業新聞

液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は21日、パナソニックとソニーの有機ELパネル事業を統合したJOLED(ジェイオーレッド)を子会社にすると発表した。

液晶と有機ELを1社で提案できる体制を築く。

日立製作所と東芝、ソニーによる寄り合い所帯の体質を変えなければ、描いた成長戦略は画餅に帰す。

「また長いスタンプラリーが始まるのか…」。JDIの主力生産拠点、茂原工場(千葉県茂原市)に異動した技術者はため息をつく。

茂原工場は日立から引き継いだ液晶パネル工場だ。従業員の多くは日立出身で業務手順は日立の仕組みを色濃く残す。「スタンプラリー」とは書類に関係部署の承認印を取り付ける作業を指す。多いときには1つの改善提案の承認を取り付けるために上長や関連部署など10人以上のハンコが必要となる。
非効率にみえるが、日立出身者は「関連部署に承認を得るのは当然。雑な仕事はできない」と考える。

東芝やソニー出身者は「我々は銀行や役所じゃない。スピードを重視し、もっと自分で考えるべきだ」と反発する。

JDI設立から4年半たった今でも、スタンプラリーに象徴される社員同士の反目は今も続いている。ただでさえ、まとまりが悪いのに、JOLEDが加わったら一体どうなってしまうのか。

反目し続ける社員たちだが、JDI発足当初は理想を共有した「仲間」だった。
2012年春、JR新橋駅近くの居酒屋の個室は異様な熱気に包まれていた。

集まったのはJDIの社員約40人。「私は東芝から」「僕は日立」「ソニーからです」。参加者は口々に自己紹介していった。
宴もたけなわ、酔いの回った東芝出身者が「俺は東芝が大嫌いだったんだ。投資も毎年のように減らしやがって」と発言すると「うちもだ」「一緒だよ」と笑い声とともに同調の声が広がった。

JDI初代社長の大塚周一氏が掲げた「3社の技術を融合し、液晶でリーディングカンパニーの地位を取り戻す」との理念を共有したはずだった。

しかしスマートフォン(スマホ)市場の成長の波に乗り、14年に東証1部への上場を果たすと社内に弛緩(しかん)した空気が漂う。15年6月に就任した本間充会長が「君らは母体企業から放り出された身。JDI社員としての仕事をしてくれ」と呼びかけているにもかかわらず、母体企業を意識する風潮は根強い。

「調整ばかりに時間がとられ、現場発の歩留まり(良品率)向上の改善提案が出にくくなった」「装置や部材なども旧個社(母体企業)のしがらみで特定業者に発注せざるを得ない」。JDIの社員からはこんな声が漏れる。

素早い経営判断が求められるディスプレー業界では意思決定の遅れが命取りとなる。文化の異なるライバル企業だった社員の融合は道半ばだ。

問題は出身母体でのサラリーマン意識がぬぐいきれず「社内の足の引っ張り合いに時間を取られている」(元JDI幹部)ことだ。市場が安定成長していればまだいい。しかし主力のスマホ市場が伸び悩み、事業構造の転換が急務となった今、「社内政治」に労力を割いていては、潤沢な資金で技術を磨く韓国や中国メーカーに太刀打ちできるわけがない。

JDIの中堅社員の多くは2000年前後の液晶普及期を謳歌した経験を持つ。当時は日本勢で世界シェア9割に達していた。しかし00年代の半ばに韓国や台湾勢が台頭。採算が悪化し電機大手は相次ぎパネル事業を手放していった。これらを集約したのがJDIだ。

シャープが台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下となった今、純粋な日系ディスプレーメーカーはJDIに集約される。

21日の記者会見で本間会長は「(JDIとJOLEDの)技術開発の人材・資金を結集し、有機ELの事業化に向けて大きく前進できる」と強調した。しかしパナソニックとソニーの有機EL事業を引き継ぐJOLEDを子会社化した新生JDIという「大混成部隊」の成功は決して約束されたものではない。

これまでの延長線上で経営を続ける限り、遠くない未来、日本のディスプレー産業の灯は消えてしまう。その危機感こそがJDIの経営幹部だけでなく、現場社員一人ひとりに必要な要素なのかもしれない。

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