車載用画像センサーでデンソー、ソニーと協業
2016/10/26
ども月光っす。
半導体の分野で未だ日本の存在感が強い画像センサーの分野。自動車業界との連携でさらに勢いが増しそうです。
デンソーの車画像センサー、夜間の歩行者も認識、ソニー製採用。
2016/10/26 日経産業新聞
以下記事要約です。
○デンソーは25日、車載用画像センサーを夜間の歩行者が認識できる水準まで高性能にすることができたと発表した。
○ソニー製のセンサーを採用し、耐熱性や耐震性を向上させて車に搭載できるようにした。交通事故を減らせるシステムの構築につなげる。
○車載用画像センサーはカメラで撮影した画像をもとに道路上の白線や標識、歩行者などを認識し、処理・分析することで周辺の道路状況がわかるようになるもの。
○自動運転の実用化を左右する重要な技術だ。
○ソニーの高性能なイメージセンサーを車載できるようになったことで、光の量が少ない夜間でも正確に撮影できる。
○自動運転や衝突回避システムに関する安全性能評価基準には今後、夜間の歩行者が認知できるかも対象に加わる見通し。
○デンソーはソニーと組んで開発した新技術で、自動車メーカーへ売り込む。
○一方、ソニーはイメージセンサーでデジタルカメラやスマートフォンなど家電製品を含めた全市場で世界シェア首位。車載用センサーでも将来的に世界シェア首位を目指すとしている。
※記事詳細リンク「デンソーがソニー製イメージセンサーを採用、夜間の歩行者検知が可能に(MONOist)」
高感度センサーが事故を防ぐ
ソニー製センサーといえばデジタルカメラやスマートフォンで使われている裏面照射型CMOSセンサーですよね。
これは入射光の光利用効率を最大限に生かした構造をしていて極めて高感度なセンサーであると言えます。
自動運転は人間以外の目が必要ですよね。そこでソニー製センサーの出番という訳です。
デジタルカメラで蓄積した実績を生かした横展開、憎いですね。市場規模はかなり大きそうです、凋落した日本半導体業界に一石を投じる格好になりそうですね。
デンソーと協業ということは当然トヨタ自動車と絡むわけで、当然トヨタ製の自動車に展開されるのは必至です。
自動運転は安全第一(いまもそうだが、)ですよね。世界最高の画像センサーで交通事故ゼロを達成して欲しいと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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